ヤグルマの森 岩周辺

色々な感想を書きます

DQM3の話 キャラクター編

Twitterで呟いていたあれやこれやを改めて。

※本作のネタバレを含みます。

この年末の繁忙期に、仕事の時間など当然削れるわけもないので、睡眠時間を削って無理やり遊ぶ時間を捻出した。

12/20現在、裏ボスまで倒して図鑑90%くらいまで進みました。

細かいシステム面とかストーリーについては次回以降に譲るとして、とりあえず今回はキャラクターまわりについて。

 

ピサロ

本作主人公。

DQ4に登場した銀髪のアイツ。

元々原作では魔族100%だったはずだが、今作では人間とのハーフに。

パパに自分では魔族と戦えない呪いをかけられたのでモンスターマスターになった。

その他の登場人物がどいつもこいつもヤバいので霞んでいるが、こいつも普通にヤバいぞ!

 

・ロザリー

相棒枠(今作の問題点)その1。

DQ4では一度憂き目にあった悲劇のヒロイン。

今作ではまあまあ魔界をエンジョイしている。

 

・ベネット

相棒枠(今作の問題点)その2。

公式設定的にはおそらくピサロにとって唯一の親しい友達(人間)。

友達は選んだ方が良い。

 

◎キャラクター周りの問題点

ピサロ

DQ4のストーリーラインと無理やり整合性を持たせようとしたせいでうまくいかなくなった枠その1。

根本の価値基準・倫理観が一貫して人外・人類の敵側なので、DQ伝統の無口系主人公と致命的に相性が悪い。

「人間と魔族のハーフ」に設定の変更があったが、人間側につくようなプレイヤーの選択は(DQ4本筋のストーリーと齟齬が発生するため)ピサロの強い意志で悉くはねのけられてしまう。

心が強ぇ魔族なのか…!?

 

プレイヤーが人間に寄り添おうとしてもピサロにその気がないため、なぜかプレイヤーがマスタードラゴンに怒られ、ベネットになじられ、ロザリーに泣かれる。納得がいかない。

胸中には様々な思惑があるものと思われるが、なんと無口系主人公なのでプレイヤーにその内心は一切伝わらないのである。

本来この手法はまともな狂言回し役が傍にいて初めて成立するはずだが、今作にそんなキャラクターは存在しないため、なんかやたら人類を滅ぼそうとする…こわ…という感じの主人公に仕上がっている。なんでやねん。

 

真面目な話、本家DQ4と同様、普通にピサロに喋らせるだけでこいつの問題は殆ど解決した。感情移入が出来る主人公には仕上がっていない上、ストーリー中でロザリーと絆を深めている感も正直ないので、進化の秘宝で暴走するムービーも「そんなぶちぎれるほどロザリーと仲良くなくない?」という気持ちになる。

 

②ロザリー

DQ4のストーリーラインと無理やり整合性を持たせようとしたせいでうまくいかなくなった枠その2。

回収する気のない設定を盛り込むなというキャラクターデザインの大原則を全く守る気がない、きわめて挑戦的な仕上がりを見せる本作のヒロイン。

気持ちが昂ると訛りが出るとか、エルフは呪いを解くのが得意とか、物語の冒頭で開示された設定の数々が、ストーリー上で一切回収されないとはこのリハクの目をもってしても見抜けなかった。

 

今作をDQ4の異聞外伝に位置付ける以上、ピサロの話をするためにはロザリーは登場せざるを得ないわけだが、逆に言えばロザリーが登場する理由はそれしかない。

どれくらいないかというと、

1.エルフは呪いを解くのが得意

2.ピサロはパパに呪いをかけられていて、それを解くのが旅の目的の一つ

3.物語冒頭で「きっとピサロの呪いを解いてみせる」と宣言

ここまで条件がそろっておきながら、ピサロの解呪にロザリーが全く絡まない。

なんでやねん。

 

ピサロが人間を滅ぼそうとすることには否定的な様子で、ピサロエスタークを復活させようとしている時には「誰かピサロ様を止めて…(涙)」などと言っていた。が、次の魔界には普通についてくる。笑顔で。

話し合え!!!!もっと!!!!という気持ちにしかならない。

※これ以上にヤバいやつが控えているのでこの程度の評価で済んでいます。

 

③ベネット

カス。うんこ。うんこカス。

本作のストーリー進行のために突然生えてきた魔法研究家を自称するコソ泥。ピサロとコイツが友人とかいう設定、流行らないので今すぐやめたほうが良い。

 

ピサロが何を考えてるかが伝わらないのはまだ良い。元々魔族の王で、今作でも半分は魔族だから。

ロザリーが何を考えてるかいまいち伝わらないのもまあいい。アイツもエルフだし、種族としての壁ってことで。(PS版で連れ回した時もやや抜けてるキャラだったしな…)

ベネットはそういうキャラ二人の隣にあえて置くわけだから、人間という種族を代表する相棒枠に「プレイヤーの気持ちを代弁してくれる」「まともな常識人枠」が求められることは自明の理。

 

ストーリー進行のために生えてきた人間枠で、無口系主人公の隣に据えるキャラで、これでキャラ造形が終わってたらバカだぜ~~ッ!って心の中のフレイザードが叫んでたんだけど、残念ながらキャラ造形が終わっていたのでそのままアバンストラッシュで消えた。

なんでやねん。

 

・「なんだってそんなに盗みを嫌うんだ?」発言

→嫌いかどうかではなく犯罪である。倫理観終わってんのか?

・もう盗みはしない宣言

→普通に反故にする(パーティー離脱中なのでセーフとかいう謎自己弁護つき)。

道徳って言葉を子宮に忘れて来たのか?

・勝手にパーティーに加入する癖に諸々の禊を済ませない

→ここだけピサロくんと似てるよね、君。最悪か?

 

ロザリー同様、魔法研究家とかいう肩書もまともに使われませんでしたね。

意味ありげにそんな肩書がついてるもんだから、てっきりこいつからステルスとかラナ系の魔法とか、あの辺りを教わると思ったんだよ。ストーリー上明確にそれらの魔法が必要だと分かるシーンで。季節なんてシステムがあるくらいだし。

もちろん全くそんなことは無かったので、これならただの盗賊で良かったやんという感想しかない。なんならついてくるのはホイミンで良い。ホイミンが良い。

アグルカ、ホイミンとこのカスでトレードしようぜ。

 

メインキャラにダメ出しをするだけでまあまあの文量になってしまったのでこれで終わり。ほかにもアゲぴぴの出番がチュートリアル以降全くないとか、マスタードラゴン更年期障害かなんかか?ってくらいいつもちょっとキレてるとか、ロザリーが普通にさらわれるせいでピサロナイト君の忠誠心が茶番になってない?とか、いろいろ言いたいことはあるがまあそれらはベネットとかいうド級のカス、ドカスに比べれば些事。

 

次回、ストーリー編に続く。(続くか?)